私は出窓が正直嫌いなんです(笑)

極端な話、建物は開口部分が多ければ多いほど

漏水する確立が高くなります。

 

 

他社から管理を引き継いだ物件でまず最初に入った連絡が、

「以前から出窓前に布団を敷くと布団にカビが生える」

と4階の入居者さんから連絡がありました。

 

大家様を経由して前管理会社に確認して頂くと、

「大規模修繕しているし床に直接布団を敷くから湿気だ」

との回答が。。。

 

 

次は別の部屋から「洋間の床が濡れている」

と2階の入居者さんから連絡があり、

2階なので脚立を立てて確認すると出窓のコーキング切れ。。。

 

 

とりあえず明らかに漏水しているので、

このお部屋だけ出窓廻りのコーキングを打ち直したら

漏水が止まったのです。

 

この時点で4階建ての建物の東西にある出窓全ての

コーキングの劣化を疑ったのですが、

オーナー様は大規模修繕の際に打ち直したと信じられているので

強く修繕を勧めることもできず。。。

 

 

今度は退去立会いをしたお部屋の出窓の下が

明らかに怪しい。。。

 

 

さすがに3室目となると大家さんも慌てだし、

「どうしたらいいのか?」

と言われ始めました。

 

 

もう正直にいうと全てのコーキングが怪しいと言えば怪しいけれど、

そんなことを言ったら大規模修繕工事の内容すら怪しくなってしまう。

 

大家さんともご相談した上で、ひとまず東西の出窓に足場を組み

出窓廻りのコーキング打ち直しの見積をさせて頂く事になりました。

 

大規模修繕工事は見た目をきれいにするだけではなく、

建物を長持ちさせる大切なメンテナンスです。

 

また、施工する為の足場費用が大きなウエイトを占めることになりますので、

折角足場を組むなら合わせて施工した方がいい内容も多数含まれています。

 

金額だけにとらわれず、内容もしっかり精査することが大切です。